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向かった先に着くと、そこには一人の男と、黒い龍が対峙していた。
フォックス「父さん!」
フォックスの父、アルフスタンダード。この村唯一のハンターだ。
昔はハンターの中でも、その実力を認められた者しか招待されないフロンティアで己を磨いたこともあるほどの実力者である。
アルフ「フォックス!?こっちに来るな!」
フォックス「でも…」
アルフ「こいつは今までの奴らとは別格だ。お前は逃げなさい」
フォックス「嫌だよ!父さん!」
黒い龍は口から黒い炎をアルフに向かって吐き出した。
アルフ「クソ…」
今にもやられそうな父をフォックスは見ていられなかった。持ち合わせていた弓を取り出し、龍に向かい、放った。
矢は綺麗な弧を描き、命中する。しかし、龍の体は堅く、弾かれてしまった。
フォックス「そんな…」
龍はフォックスに気づき、怒りをあらわにする。そして、尻尾から棘を放った。
フォックスの小さな体には、即死させるほど大きな棘だった。
アルフ「フォックス!」
グサッという音とともに、血が飛び散る。
フォックスは目を開けた。目の前には、自身の体でフォックスを守った父の姿があった。
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