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「月優、今日はおばぁちゃんの部屋で寝ましょうね？ あのおじさんは無視しといていいのよ！」
「おじちゃん……ない……パパ……つゆの……パパ！」
私、思うんだけど、月優って絶対にパパっ子なのよね。
昔から私より月が抱っこした方が泣き止んでいたし。
「もう、分かったよ！ 優陽が口を利きたくなるまで待つよ。それにオレも勉強で忙しいから、部屋に行くね」
と月が呆れたように居間から出て行く。
ちょっと待ってよ！
それだけなの？
もっと他の言い訳はないの？
結婚してからというもの、月はいつも喧嘩する事を避けている気がする。
……争い事が嫌いなんだと思う。
でもこれでは、どちらが大人でそうでないのか分からない。
物分りがいい振りしたって、今回ばかりは私から絶対に折れないんだからっ!!
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