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……それからすぐに月優をお母さんの部屋に連れて行った。
「月優ちゃん、ばぁばと一緒に寝るかぇ?」
お母さんが月優の小さな体を抱き上げる。
月優は人見知りというものをしないので、お母さんにも嫌がる事はない。
これで安心して月と話が出来る。
でも私から折れないと決めたばかりなのに、月の元へ行くのは何だか気が引けてしまう。
勉強が忙しいのは分かるんだけど、たまには家族に愛情を注いでくれても罰は当たらないと思うわよ?
―――…
その後二階の部屋に行くと、月が机に向かって勉強している姿を目にした。
髪の毛を明るい色にした月の柔らかい髪の毛に、思わず指を通したくなる。
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