Ending-4

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12階へエレベーターで上り、経理の担当者へ資料を渡して部屋を出た。 すると背後でドアが開く音がした。 森崎課長だった。 「二名さん」 「はい」 そういえばあの日から初めて言葉を交わすのだった。 「この前は迷惑かけて申し訳なかった」 「いえ、大丈夫ですから。そのことは忘れてください」 それから森崎課長は給湯室へ手招きした。 「澄川が帰ってきたって?」 「はい、今朝挨拶を。ああ、でも一時帰国で、すぐに戻られるそうです」
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