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「えっ!?」
いきなり、目に飛び込んできた柔肌に驚き、飛び起きると、そこには女の子がこっちを向き横たわってた。
「あの、はじめまして。」
間抜けな挨拶に、少女が答える。
「えっ、はじめましてじゃないですよ、お父様。」
「…お父様?
お父様って、誰?」
そう目の前の女の子に問い掛けると、背後からまた違う女の子の声がした。
「えっ、お父様って、パパでしょ?」
振り返るとさっきの子より若干若そうな女の子がいた。
「うん、確かにお父様はパパだよな、間違いない。
そして、コレは夢だな。
もう一度寝れば覚めるんだろな。」
そう言うと、もう一度布団に潜りこんだ。
「いやいや、コレは現実だよ、リアルだよ。」
そう言って後ろにいた子に布団を剥がされた。
「とりあえず、私達の話を聞いてもらえますか?」
前にいた子が切り出した。
「実は私達は、あなたのクルマです。」
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