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ガチャンという大きな音と共に、ゆうりは走って何処かに行ってしまった。
「くそっ…!」
一度りょうと目を合わせて、俺らはゆうりの後を追った。
ゆうりは元々、運動が得意。俺らの速さじゃゆうりを捕まえることなんて無理だった。
「どこっ…いったんだろ…」
「げほっ…げほっ…」
りょうも俺も、額から滴り落ちる汗を拭いて辺りを見回した。
「もしかしてゆうりっ…だいきのところにいこうとしてるんじゃっ…」
「そんな…まさか…」
りょうは突然、何かを思い出したようにぱっと俺を見た。
「海っ…海だっ…!」
海?どうして海なんて。そんな質問をする前に、りょうは走り出した。理由は後で聞こう。
ゆうり、無事でいてくれ…
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