第1話
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「ゆうりっ!!」 ゆうりはいた。海の、中心近くに。 「りょう、これ持ってて!」 通学カバンをりょうに放り投げて、俺は海に入った。 冷たくて、冷たくて。 ゆうりの元へ行くまで、身体の感覚がなくなるほどに。 「ゆうり、戻るよ…」 「ゆ、とぉ…」 そう、ゆうりは涙を流して俺に抱きついた。 「とりあえず、一回りょうの方行こうね」 ゆうりを抱えて、俺はりょうのところに戻った。
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