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ゆうりの身体は完全に冷え切っていて、唇も真っ青だった。
そんなゆうりにりょうは心配そうな顔をして自分の制服をふわりと掛けていた。
「だいがっ…だいがいなくなっちゃったよぉっ…」
時々ゆうりはこうなってしまうから、怖くて怖くて仕方がないんだ。
もしこのままゆうりが戻らなくなってしまったらどうしようとか、もしこのままいなくなってしまったらどうしようとか、無駄なことばかり考えてしまう。
そんな思いとは裏腹に、数十分後、ゆうりは落ち着いた。
「ごめん…もう、大丈夫だから…」
「早く帰って、服着替えな?風邪引いちゃうから」
「僕…もう少し、ここにいる…二人は学校行って、大丈夫だから…」
「でも…」
「一人に、なりたいんだ…」
でも。そう言おうとした俺の手をりょうは掴んだ。そっとしといてあげな、と。
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