第8話

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ゆとside 「りょう、俺ちょっと飲み物買ってるからゆうりのこと見ててくれる?」 「おうっ…」 「ありがと。行ってくるね」 病室にりょうを残し、俺は屋上へとふらふらと向かった。 「…もうだめだよ…だいき…」 だいきがいなきゃ、もうゆうりは戻らないよ…俺にはもう、何も出来ないよ… 「だいき…」 上を見上げると、空はとても綺麗だった。まるで、だいきが笑ってるみたいに。じんわりと目から涙が溢れた。 「…助けて…だいき…」 空に向かって、必死に手を伸ばす。 「ゆとっ…ゆと…」 「ふうっ、ぅ…」 りょうが荒々しい呼吸をしながら俺を抱き締めた。暖かくて、余計に涙が出た。 「…俺一人じゃ何も出来ないよ…ゆと…」
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