最終章

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「だいき、気付いてた。ゆとがゆうりの所、好きなこと」 「えっ…?」 「言ってたんだ、だいき。ゆとがゆうりと付き合うなら、俺は祝福するぞって」 「…そんな…」 ポタリ、ポタリと涙が落ちる。だいきはどんな目で俺を見ていた?友達の恋人を好きになった俺を、どんな目で… 「だいき笑ってたっ…本当に、ゆとが付き合ってくれるならいいって、笑ってたんだっ…」 「…っ…」 「…頼むよゆと…今度こそゆうりを幸せにしてあげてよ…」 お願い、と、りょうは俺の胸に顔を押しつけて泣いた。 「…俺…」 その声に、りょうは顔を上げる。 「…ゆうりのとこ、行ってくるっ…」 「うんっ…!」 嬉しそうにりょうは涙を拭いて微笑んだ。りょうに頷いて、俺は涙も拭かずに病院に走った。
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