最終章
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「ゆうりっ…!」 荒々しい呼吸を整えつつ、病室のドアを開く。ゆうりの姿は、そこにはなく、車椅子も消えていた。 「くそっ…!」 外はもう暗い。どこに行ったんだっ… ゆうり、ゆうり…外になんて出歩いたらどうなるか分からない。心臓がバクバクしている。嫌な汗が身体中を滴り落ちる。
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