最終章

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「いこっか」 「うんっ」 差し出された手を握り、僕らはりょうとの待ち合わせ場所に足を進めた。 「よっ」 「久しぶり」 「おうっ!」 就職したりょうとは会う機会が減り、今日会うのは一ヶ月ぶりくらいだった。 「汚れてるかな、お墓」 「汚れてたらだいきが怒っちまうな」 なんて、二人は笑った。 案の定、お墓は汚れていて、3人で綺麗に掃除した。綺麗なお花も、だいが好きだったお菓子も供えた。 「じゃあゆうり、俺ら、あっちにいるから」 「うんっ」 作業を終えると、2人は来た道を戻って行った。
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