第1話

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しっかりと閉じられた鍵をカチャリと回し、ドアを開けた。眩しい。外はこんなに明るかったのか。 「おはよう、ゆうり」 「はよっ!」 「ん…」 この二人は僕の友達。ゆととりょう。朝7時15分、必ず僕の家に来る。 「ゆうり、手、見せて」と。 だいが死んでから、僕は手首を切り始めた。それに気づかれて、二人は毎日、僕が手首を切っていないか確認しにくるようになった。 「よしっ。ゆうり、学校来ないの?」 「…だいがいない学校なんて…僕は行かないから…」 そう告げて、僕はドアを閉めた。
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