第1話

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あの日、バイト終わりのだいを、いつものように公園まで迎えに行った。 「ごめん、寒かったでしょ」 って、僕より寒がりなくせに、だいはいつも自分のマフラーを僕の首に巻いてくれた。 「帰ろっ!だい」 「おう!」 手を伸ばすと、冷たい手が僕の手を包み込んだ。 「ゆう、今日の晩飯何にしよっか!」 「えっとねー、ハンバーグ!」 「ははっ、ゆうは子供だな~!」 「うるさいっ!ふふっ」 そんな何気ない話を、していたんだ。
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