第1話

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あれから1年ちょっと。高校一年生だった俺らは、三年生になっていた。 勿論、あれからゆうりは学校に来ることはなくなっていた。そして、笑うことすらも。 普通なら退学。だけど、俺らの学校はそういう精神的な欠席にはとても甘く、保健室登校、という事にしてくれていた。 「なぁ、ゆと」 「んー?」 「ゆうりはさ、何を思って生きてるんだろうな」 ゆうりの家から出た途端に、りょうはそんなことを言い出して。 「なんだよ、いきなり」 「いや、俺なら耐えられないだろうなーって、思ってさ。」 急にごめん、とりょうは笑って制服のポケットに手を突っ込んだ。 「強いよな、あいつは」 「そうだな」 なんて話をしていた時だった。
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