※二次創作です 本家様→偽りの契約結婚

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あんちゃん目線になります  怜一郎さんは、今日もいつも通りの時間に帰ってきた。 「お帰りなさい!お疲れ様!」 「ああ、ただいま」  そう言って、怜一郎さんはあたしの頭を撫でてくれた。  そして、そのままスッと髪を梳く。 「・・・あんは、髪サラサラで綺麗だよな」  そう、なのかな?前にありすちゃんにも言われたような、言われなかったような。あたしは、別にそんな事ないと思うんだけど。 「どうしたの?唐突にそんな事」 「いや、あんは髪長くても似合うだろうな、と思っただけだ」  一時期、髪を伸ばしてたこともあった。けど、 「長いと手入れが大変だし、色々面倒だからねー」  本当は、あんな風にお父さんがいなくならなければ、髪は伸ばしていたかった。  やっぱり、ロングでストレートの髪は女の子の憧れだと思う(今ストレートは関係ないけど)。  そんなあたしの気持ちが分かったかのように、怜一郎さんはにこりと笑う。 「俺は、どんな髪型の、どんなあんでも好きだけどな」 「なんでそーゆー事サラッと言えるの?」  フォローしてくれたにも関わらず、あたしは可愛くない返事を返す。  なのに怜一郎さんは、 「あんが可愛いからに決まってんだろ。・・・まぁ、俺の家に嫁いだんだから、手入れは心配するな。髪を伸ばしたければいくらでも伸ばせ。・・・紫式部くらいにな」  そう言って、にやりと笑った。  途中まではかっこよかったのに、最後の最後で 「怜一郎さんのばかー!」  と言ってしまうような事言わないでほしい。    ・・・でも、これからは、髪伸ばしてみようかな?  
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