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翌日。
京平がクラスに入るとクラスは一度静まり返り、また噂をするように話し出す。
アイツ、昨日魔力35出したと思ったらボロボロの刀出した奴だぜ。
ひっでーよな、俺だったら絶対学校やめるわ。
(やっぱりこうなるよなぁ・・・)
予想は出来ていたが、いざ言われてみるとやはり辛いものだった。
「はーい、じゃぁ今から出席とるよー。」
そういってやはりいつの間にか前にいた優美は出席をとり、時間割を配った。
「各授業の1回目は説明だけになるから、その間に学校に慣れてねー。」
(そう言われてもなぁ・・)
友達ができそうにない、学校にきてから落胆ばかりだ。京平は不安だらけだった。
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昼休みになり、食堂に入ろうとするとー
「おーい、千葉ぁぁー千葉ぁぁーー」
「何?」
「そう不機嫌そうに言うなよー弁当一緒に食おうぜ!」
そう言ってくれたのは翔だった。
「なんで、小学校までは仲良くなかったのに・・こんな俺になんのようなんだろう。」
京平は思ったつもりが声にでていた。
「そんなこと言うなよ!ただ魔力が少ないだけだろ、俺もまだここに来て不安だらけで、仲いい人がいないんだ!一緒に食おうぜ!」
「友達がいないなんて嘘でしょ、その人たちと食べなよ。」
そう、仲いい人がいないのは嘘だった。彼は魔力検査機で高学年の数字を出した事と、彼自身の明るい性格が手伝って既に色んな人と友達のように喋っていた。
「まぁまぁまぁ、いいだろ!俺が京平と食べたいと思ったんだから、食べようぜ!てか食べる!」
と言うと翔は京平の隣にすわり、重箱のような弁当箱を取り出した。
「うわ、でかっ。そんなに食べるんだ。」
長財布の大きさの二段分のお弁当箱を広げていた京平は驚いたが、翔は
「あげねーぞ!俺、食いモンだけはゆずれねぇんだ!これ全部俺が食べるんだからんな!」
と、勘違いするのであった。
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