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「俺は負けられない…負けられないんだあああああああぁぁぁぁ」
既にそこは更地、その中心には満身創痍の少年と一人の天使が立っていた。
天使は少年に問いかけた。
「なぜ…なぜあなたはそこまで、そんな姿になってまで…勝ちにこだわるんですか?
どのみち、あなたは私には勝てません。
どうせ勝てないのならば直ぐに負けを認めてしまえばいいでしょう?」
「うるせぇ、確かに俺には勝ち目がないかもしれない。
だけど、ここで負けたら…俺が…俺が一体やってきた事ってなんだったんだよ?
諦められるわけ無いだろう!
ここで諦めたら…俺はなんだったんだよ!?
何のためにここまで頑張ってきだんだよ
!
ふざけんじゃねええええぇぇぇぇぇ!!!」
少年は泣きながら、天使に向かって走り、刃こぼれ一つ無いその剣を振りかぶった。
・・・
・・
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