エルフの村 セイラム

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チナはクラストの方に顔を向けた。 「クラストお兄ちゃん」 「はい」 クラストは微笑んだ。 「チナ、お母さんのためにヴァルハムの葉を探しに、森の中に行ったの……」 チナは顔を下に向けながら答えた。 「そう、だったんですね」 クラストは痛いほど分かった。 今や、セイラムにいるエルフの半分以上が病で苦しんでいるからである。
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