貴女の嘘と…純情な僕。

The beginning

「やっぱり、良いコンビだ」

「もう…隆先輩、それって私に対する牽制ですか」

「そんな事はないけどね…なんか、そう思っただけ」

「なあ、隆。やっぱ教職取らないのか？」

絵を描いて食べてゆくのは、想像していた以上に難しそうだ。

教職でも取れば、何処かの中学やら高校に潜り込む僅かな可能性もある。

「人に教えるなんて苦手だよ。僕には出来そうにないや」