The beginning

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The beginning

「悪かったな…忙しいのに無理させたか?」 タキシード姿の公平が、照れ臭そうに声を掛けてくる。 「気にするなよ。親友の結婚式に来られない程、忙しくは無いさ」 小さな町の古ぼけた教会には、真っ青な夏の空が広がっていた。 「美紀に…会ってくれるか?」 微笑んで頷く僕に、公平は安堵の表情を浮かべた。
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