The beginning

29/33

642人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「描かれるなんて初めてだわ…良いんだけれど…」 「あの…なにかあれば言ってください」 「えっとね…脱がないわよ」 その言葉に公平が、ぎゃははっと大声で笑った。 「大丈夫ですよ、先輩。隆にそんな度胸ないですから。何せ、こいつどーて…」 思わず椅子から立ち上がり公平の頭を平手で叩いていた。 彼女は僕達の様子を見て…出逢ってから一番大きく笑っていた。僕は恥ずかしくて彼女の方を見られない。 どうしてこいつは余計な事ばかり言うのだろうか。 テーブルの下で公平の足を踏みつけた。 わざとらしく痛がる公平と、醒めた目で見る美紀。 ともかく、彼女の了解は貰えたみたいだ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

642人が本棚に入れています
本棚に追加