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私が困っていると、アキラがきっぱりと言った。
「どっちも彼氏!」
ドヤ!とか、あるいはファイナルアンサー!とか、一昔前のセリフがつきそうな断言っぷり。
ええ?アキラは帰国子女だから、ゲイカップルだと思ったのかも知れないけど……
「ってか、どっちかが彼女なの?」
思わずずけずけと聞いてしまう。
「……さぁ?」
「さぁ?じゃねーし!霧島、お前ほぼ初対面の相手をからかい過ぎ!
……あー、ごめん。こいつ、女だから。俺が、かっ………………彼氏、です。」
「……何おまえ、それだけ言うのに照れてんの?」
「う、うっせー!てめぇが、最初に真面目に答えねぇからこうなってんだろっ!!」
「おんなのこ……」
「女の子?」
「オンナノコ!」
私とアキラは何度か確認した。
しかし、二人のやりとりはまあ、恋人同士のそれ以外の何物でもない。
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