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「そこのポスター、なんて書いてあるのか見えますか?」
「…………。バスケットボール1on1大会、優勝者には……高級ブランド牛肉2キロを」
「えっ!?2キロっ!?」
「おまえ……うるさい。」
「えっ!?2キロっ!?」
俺は金髪の彼につっこまれてる、フツメンの方と全く同じことを言ってしまった。
「ありがとうございます」
とりあえず金髪くんにお礼を言い、リコちゃんに向き直る。
「聞いてた?リコちゃん頑張って!」
「はあ?頑張ってって何よ」
「お願い!ゲットしてきて。2キロの肉!」
「アキラ、肉ばっかりそんなに食べるっけ?」
俺がやってるBMXの競技は自転車に乗ったままジャンプだの、宙返りだのするので、体重が増えすぎないように食事には気をつけている。
が、牛肉となると話が別だ。
「きっとアミメだよ」
「アミメ?」
「網目模様の肉!しかも久々にリコちゃんのかっこいいところ見たいなー」
「……しょうがないなあ」
「やったね」
リコちゃんは照れ屋であまり色んなことに熱くなったりはしないけど、バスケとなると話は別だ。
何気にやる気になっている。
後は送り出すだけ……なのだけど、さっきの金髪くんが気になる俺。
あの長身。バスケ経験者だとしたら、かなりうまいんじゃないか?
……彼も1on1出るのかな?
俺は見上げるように背の高い、そのイケメンをチラチラ見ていた。
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