プロローグ

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「ぐだぐだ言ってねえでとっととこいや」  何がそんなに気に入らないのか、相当怒り狂った様子の青レンジャーは春の座っている椅子を勢いよく蹴る。弾みで椅子は転倒し、春は椅子から落ちた。  その瞬間、今までからかいモードだった春の怒りゲージが一気にMAXまで達する。 「てめえらゴレンジャーの分際で調子ん乗ってんじゃねえぞ」  春は即座に青レンジャーへと向き直り、身長差のある青レンジャーの足を崩して腹に横から蹴りを入れた。  そのまま倒れ込んだ青レンジャーの顔面をサッカーボールのように蹴りとばす。  春がそんなことをしている間に他のゴレンジャーたちもキレだし、真が小さなため息と共に至近距離に居るミドレンジャーに向き直った。  真は殴りかかってくる相手にカウンター気味に拳を繰り出し、リーチの長い真の拳は相手の拳が自身に当たるより前に相手の頬にヒットする。  そのまま相手が反撃する間を与えずに二、三発拳を入れ、右こめかみ辺りに拳を入れた。  そして最後に顔の左側を蹴り飛ばす。それによってミドレンジャーは軽く吹っ飛んだ。
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