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ギャラリーは二人の強さを目の当たりにし、二人から距離を取って少し離れたところから事の行く末を見守っている。
真がミドレンジャーを撃退している間、春は背後から来た相手の腹に後ろ回し蹴りを放ち、体勢の崩れた赤レンジャーの頭を掴んで顔面に四、五発膝蹴りを入れていた。
パッと手を離した春は、相手が崩れ落ちていくのを満足そうに眺めながら次の相手に向かう。
一人浮いている黄レンジャーは完全にびびっているようで、少し離れたところで立ち尽くしていた。
春は黄レンジャーに向かって軽快に走っていくと、射程圏内に来たところで軽く跳躍し、側面から顔面に勢いよく蹴りを入れる。
それによって黄レンジャーは派手に倒れ込んだ。
真の方も既に桃レンジャーを片付けている。
こうしてゴレンジャーは一瞬にして地に伏したのだった。
「じゃ、とりあえず騒ぎんなる前にとんずらすっか」
笑顔で言う春は、既に騒ぎになっていることは気にしていないようだ。
そんな春に真が続き、二人は入学式の執り行われている体育館をあとにした。
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