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その優しい歌声が
どうも懐かしく感じ
そして
なにより愛おしく思えた
カノンは
宴を楽しむ時空の夢魔に
観月祭の話を聞いた
鐘の音ならぬその理由
歌声響かす天使の話
そして
話を聞いたカノン
翼を広げ天使のもとへ
片翼天使の歌う
偉大なる巨塔
舞い降りたるは夜の神
千年前の君の言葉は
慰めから約束へ意味を変え
異空の壁が閉じかかる中
私達は
千年もの時を埋めるかの樣に
もう二度と
逢うことのできない別れを
感じながら
だた強く抱きしめあった
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