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いのちにふれる
卵巣がんは婦人科系の癌のなかで予後不良の疾患として知られている。世界的な統計を見ても、進行例の5年生存率は30%を下回る。
国立がん研究センターの調査結果によれば、日本でも年間およその5000人の女性が卵巣がんで死亡する。決して、他人事ではない。
それでもこれはただの数字だ。30%にも、5000人にも、ほんとうはひとつひとつに顔がある。ひとつの顔にはひとつの人生がある。
知らなければよかったと思うほど、それは重い。
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