プロローグ

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「ったく…世話のかかるガキだな。」 真っ暗な空間に一筋の光が入った。眩しい。僕は化け物に食われた筈だ。ならばここは天国?じゃあ僕はやっぱり死んだんだな。 「残念。ここは地獄だ。そんでお前は死んじゃいない。そんで、ここが目的地だ。」 思い切って目を開ける。そこはついさっき僕が居た場所と酷似して、何も無い国道だった。 「そんで、今から地下行くぞ。そこではお前は一言も喋るな。わかったか?」 僕は無言で頷き、おっさんはよろしいと言って笑った。直ぐにおっさんは国道のマンホールを開け、中に飛び込んだ。僕が行こうか行かまいか迷っていると、おっさんが早く来いと命令口調で言ったので思い切ってマンホールに飛び込んだ。3秒くらいして、ポヨンという効果音と共にお尻には地面の硬さではなく、マットの柔らかさが伝わった。マンホールの出口に超柔らかいマットが敷いてあったのだ。はっきり言ってとても感謝した。
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