プロローグ

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それは1年前の事だ。あの時僕は何事も無いように学校に勉強を受けに行き、何事も無いように家に帰るために道を歩いていた。 「今日も何事もなかった…つまらないな…もっと刺激的な毎日にならないかなぁ…」 いつものように交差点を渡ろうとする。しかし、いつものようには渡れなかった… ピーーーッ!! 「今は赤だよ!渡っちゃダメ!」 おっと…そうだった。僕達の世界では赤信号のときは止まる。青信号のときは進む。これが社会のルールだ。 「はい!いいよぉ!」 いつもの叔母さんがテンション高めで黄色い旗を振り、安全確認の為に先に渡る。いつもの光景だ…だからつまらない。 でも…今回は違ったんだ。そして、そこからが。とても、とても凄い無茶苦茶な、刺激的な世界が始まったんだ
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