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「そうだ!もっと走れ!そして自分の限界を知れ!」
おっさんは前を走りながら俺に言った。流石に場慣れした人だけある。僕はもう息が切れているのにおっさんはまったく息切れしていない。あんな重装備なのに。化け物に食われたくないが為に必死に前に足を出し続ける。すると、さっきの奴とは少し形状が違う化け物が道を塞いだ。
「おっ、なんだなんだ?あいつは…攻撃型だったっけか?まぁ殺せば問題ないか。」
走りながらもおっさんは手に小型のライフルを二丁持ち、戸惑うことなく引き金を引いた。
ババババババババ!!
「アヴヴヴヴヴヴヴ!!」
化け物は次々とおっさんの前に倒れて行った。あっという間に5匹の化け物を殺したおっさんは満足そうに顔に笑みを浮かべた。
「おい坊主!このまま真っ直ぐ走れ!俺はあの防御型を殺していく。いいか、真っ直ぐだぞ!」
おっさんは身を翻し、直ぐにコンバットナイフを腰から抜くと化け物の目の部分に突き刺した。その光景を見て、僕は直ぐに言われた通り真っ直ぐに走った。
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