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動揺する俺の背中を押して部屋から出る瑞希姉さん。
そして皆の前に僕を押し出す。
「ほら、可愛いでしょう?」
すると何時の間にかお茶を淹れている舞ちゃんが、やーん可愛い!と両手を合わせてクネクネする。
それに苦笑いを返すと、拓実が興味津々に舞ちゃんを見ているのに気付く。
おや?
それには透も気付いたみたいで、ニヤニヤしながら舞ちゃんに声を掛ける。
「良かったら君も一緒に行かないか?俺達にしてみれば何時もの仲良しメンバーだけど、傍から見たら女の子は黎一人だからな、構図的に良くないだろうし」
舞ちゃんは驚いて、私も良いんですか?とちょっと嬉しそうに返すと、拓実を見る。
拓実は驚きながらも、大歓迎だよ、とコクコク頷いた。
瑞希姉さんも、舞ちゃんが一緒なら尚安心ね、と言うから、舞ちゃんの同行が決まった。
でも俺が一緒とは言え、知らない男の子とお出掛けなんて、秋彦さんの許可は取らなくて良いのかなー?
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