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「いやいや、黎が男なら黙ってこっそり覗いたんだけどなー。女の子だからお目付け役が必要だろ?」
「そーそー。でも女の子だってわかってもこれまでの黎を見てるからな、女の子の格好とかして上総とデートとか、眼福だよなー」
「お前……そー言う目で見るなよ」
一緒にデートする理由を口にする透と本音をぶちまける拓実に、呆れた顔を向ける上総。
もう学校でこんなやり取りを見れないなんて淋しいな。
なんて思ってると。
「デートか……ナイトが3人もついてるなら大丈夫かな?黎、デート、行きたい?」
何時の間にか側に来ていた瑞希姉さんが聞いてきた。
「えっ、行きたいって言ったら行かせてくれるの?」
思わず聞き返せば、良いわよ、と瑞希姉さん。
「ただし、場所は限定させて貰うし遠巻きにボディガードをつけるけど」
「おっ、それなら安心で良いですね!」
瑞希姉さんの提案に、何故か透が一番に乗る。
続いて拓実が、やったね!と喜び。
上総は、それで本当に外に出て大丈夫ですか?って心配してるけど、嬉しそうだ。
なのでしっかりと口にする。
「皆とデートに行きたい」
「そこは俺とって言って欲しかった!」
上総から突っ込みが入ったけど、今は皆で何時ものやり取りを楽しみたい。
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