第1話

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初めの記憶は、冷たく、暗い。 焼け落ち、真っ黒になった柱の前に呆然と立ち尽くす自分に、冷たい雨が傷ついた身体に降りかかる。 ーーーナニガ オキタノカ シートに包まれ、運び出された真っ黒な残骸を他人事のように眺め、感じた。 もう、ひとりぼっちなんだと。 その時に差し伸べられた手に縋った。
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