第1話-2

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日本はこの試合で、累積警告で出場停止になった中東に代えて、横浜ヴァイキングのハ ンマーヘッドの、大村を先発で使った。 しかしフォーメーションは、3‐5‐2のまま変えなかった。 こうやって、フランスW杯の、日本対、ジャマイカ戦が始まった。 ピーーーーー! 日本はこの試合は、実力どうりにボールを支配して、ゲームを作っていた。 しかし先制したのは、ジャマイカだった。 前半の、39分。 ショートカウンターから、ウェットモアがゴールを奪う。 ジャマイカが先制! ボールを支配するが、点を奪えない日本。 攻められているが、点を入れているジャマイカ。 その裏腹な展開で、前半が終了した。 日本はアルゼンチンと、クロアチアに集中しすぎて、ジャマイカに集中心が切れていた。 日本は連敗したことで、グループステージ敗退が決まり、ジャマイカ戦の目標を失った。 日本本国からも、W杯初勝利を期待する声も少なく。 そして先発メンバーは、連戦で疲れていた。 勝利への渇望が見えないまま、後半が開始した。 後半開始直後。 この試合の2点目が決まる。 それはジャマイカの追加点だった。 日本は同点にするために、無理にでも攻め上がった裏を、カウンターで突かれて失点。 後半の54分。またまたウェットモアのゴールが決まる。 日本は痛恨の、2失点目! 日本は、2失点を喰らってから、ようやくギアを入れた。 それから良い内容の試合をするようになった。 日本人は子供の頃から、学校の教育でリスクを負わないように育てられている。 酒・タバコ禁止! ギャンブル禁止! 男女交際禁止! だから日本代表の選手たちも、失点してからでないと、自分の守備の担当を外してまで、 積極的に前に出て攻めようとはしないのだ。 相手にリードされてからでないと、リスクを冒してまで、積極的に攻め上がろうとはし ない。 それは日本の教育によって、リスクを冒してまで、積極的に攻め上がらないように、育 てられているからだ。 攻めざるを得ない状況にならないと、日本人はリスクを冒してまで、点を取るための攻 撃参加をしない。 岡畑監督は、このまま戦っていたら追いつけないと感じて、何かを変えなければいけな かった。 試合はすでに後半で、残り時間が少ない。 スコアは、0対2。 岡畑監督は、後半の59分に、いつも通りの不発の錠に代えて、ロピスを投入。ディフ
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