第1話-2

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ほかの国が、6:4とか、7:3に比べれば、守備に重点を置いていることがわかりま す。 しかし勝ち進むには、相手よりも1点多く取らないと勝てない。 それがまだ、日本にはできなかった。 このサッカーは、イタリア人は評価する。しかしブラジル人は評価しない。 イタリア人(守備的) と、ブラジル人(攻撃的) は、正反対の考え方を持っている。 しかしこのリトリートサッカーは、イタリア人によって、世界中に広まることになる。 この大会での、岡畑監督の問題点。 マンツーマンディフェンスという守備方式をとっていたことと、選手の選考が悪かった という点があると思います。 マンツーマンディフェンスとは、あらかじめ決めておいた選手が、あらかじめ決めてお いた相手のFWを、マンマークする方式です。 だからマークする選手は、相手FWを、どこまでもついていくという形です。 サッカーには、もうひとつのディフェンス方法があります。 それがゾーンディフェンス。 ゾーンディフェンスとは、自分が担当するエリアに相手選手が入ってきたら、マークす るという形です。 ゾーンディフェンスは、エリアを守る。 だから相手が遠い場所に移動しても、担当する選手は付いていかない。 マンツーマンディフェンスは、ゾーンを守るゾーンディフェンスよりも、割と簡単に守 備組織を構築することができる。 この大会で、岡畑監督は、マンツーマンディフェンスを採用した。 ストッパーの春田と、中東が、相手FWについて行って、真ん中の海原がスイーパーで カバーしていた。 しかしマークをスペースに付けるゾーンとは違って、マークを人に付けるので、日本陣 地の空いたスペースに、マークを付けていない相手選手が攻撃参加してくると、誰がマー クにつくかはっきりしていないので、対応に苦慮して、ディフェンスを突破されるシーン があった。 これがマンツーマンディフェンスの問題点。 そして選手選考ですが、先発で出場している選手の中で、能力不足の選手が3人いまし た。 それが、奈良橋と、山田と、錠。 右サイドバックの奈良橋ですが、彼はスタミナはあるのですが、圧倒的に技術が足らな い。 彼がどうして、ブラジル人から評価を受けるのかが、わからない。 謎である。 右サイドに有望な選手がいないのなら、右サイドに中東を置いて、空いたセンターバッ
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