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数メートル先の相手にプレッシャーをかけれるポジショニングが巧いとか、はやし立てら
れるが、それはその部分が、普通の選手より多少巧いだけで、センターバックとしての能
力が低いから、褒めるところがそこしかないということで、評論家がこぞって、そういう
ふうに紹介していただけだ。ジッコ監督は、そんな選手を信頼して、リーダーに決めた。
あの身長の低さとか、スピードのなさなどは、現代の、高速化・大型化したセンターバッ
クとしては致命的なのにもかかわらずだ。だからその身長の低さを、オーストラリアの、
ビディング監督に狙われて、ゲネディ選手に貼り付けられた。その結果、それをカバーし
なければいけないという、GKの河口にプレッシャーをかけられて、パンチングを空振り
するというプレーで、安定感を欠いた。GKは最終ラインが不安定だと、そこをカバーし
なければいけないと感じてしまいますからね。」
凩「技術が足らない選手でも、身長があれば使える。そして経験を積ませて育てれば、技
術は上がる。しかし選手に技術があったとしても、身長が伸びることはない。ベテランの
選手は、若手よりも経験があるかもしれない。そして若手は、ベテランよりも経験が足ら
ないのかもしれない。しかし若手は、勢いが良い走りをすることができる。そして育てる
ことで技術が伴えば、立派な選手になる。だから宮裏選手よりも背が高い選手に代えて、
その選手に経験を積ませて、ラインコントロール術や、ポジショニングを身につけさせれ
ば良かった。顔がよくて、国民的に人気があるからといって、頑張って欲しかったのかも
しれないけれど、彼をディフェンスの軸に据えたのがいけなかった。」
反省会は、凩の独壇場になる。
凩「思えばジッコ監督の初陣のジャマイカ戦の先発メンバーは、こうだった。
楢浦
奈良橋 春田 松畑 服取
稲元 大野
中畑英 中町俊
高丘 鈴森隆
このメンバーが、ジッコ監督が当初、思い描いていた理想の形です。
このフォーメーションは、よくブラジル人が理想にする形なのです。
4バックで、ダブルボランチで、2人のオフェンスブハーフがいて、前線は2トップ。
そしてブラジル人のサイドバックには特徴があって、サイドのDFなのに、トップのサ
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