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凩「さて今回は、先のドイツW杯で、日本代表を率いていただきました、ジッコ監督と、
ブラジル戦で2トップの一角を務めていただきました、倉木飛馬選手に、証人喚問の参考
人として、同席していただきました。」
凩「さて、ドイツでの戦いは、非常に残念な結果になりましたが、ジッコ監督は全力を尽
くして、戦ってくれたと思います。そのジッコさんにお聞きします。日本と世界との差は、
どのへんにお感じになりましたか?」
ジッコ「初戦で負けたのが全てだった。私は最後まで、日本代表の課題を解決することが
できなかった……。日本と世界との差は、フィジカルだと感じた。」
凩の、ジッコジャパンの総括が始まった。
凩「まずジッコ監督は、日本代表に自由なサッカーを導入した。そして面白いサッカーを
掲げて、披露すると約束した。しかし逆に、規律が足らなかったのではないでしょうか?
ジッコ監督のチームは、まるでバラバラで、まとまりがなかったように感じました。何
故か淡々と試合をこなして、意思疎通がなかったように感じました。だから攻撃は単発で
終わり、規律を作っていないから、コンビネーションが見れなかった。そして選手からは、
W杯で勝ちたいという気持ちが感じられなかった。1998年には、W杯に出たいという
ものがあった。2002年には、決勝トーナメントに進出するという目標があった。しか
しドイツでは、目的地をW杯のベスト8進出に設定したものの、有名人になった選手から
は、『世界に名前を売って、海外に出たい!』というモチベーションが感じられなかった。
足らなかったのは、野心ではないでしょうか?選手たちは有名人になって、お金持ちに
なった。そして大人しい。」
凩「そして戦術も多く変えましたよね。岡畑監督や、トルシエール監督の時は、相手のG
Kがボールを保持していても、前線からボールを奪いにプレスをかけに行っていた。しか
しジッコさんになってからは、相手がある程度攻めてきてから、プレスをかけに行ってい
ましたよね。しかしそれは、ジッコ監督が選手に指示を出さないから、選手たちが自由に
決めて、選択した守備方式だったと思います。ディフェンスリーダーの、宮裏選手たちが
主張していた、相手がある程度攻めてきてからプレスをかけるという方針は、選手たちが
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