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「うん…」
意を決したのか、群青は深呼吸した後、数回扉をノックして、返事も聞かずに入る
「元気にしてた、ﾄｳｶ？」
病室のベッドの上、薄ピンクの髪をした女の人が、ぼーっとしながら、座っていた
眼は虚ろで、正直こちらの話が聞こえているのか、わからない
「ごめんね、最近公務が忙しくて…会いに来れなかったよ」
群青は、女の人の手を取り擦る
すると軽く、本当に軽くだが、その人が首を横に振った
「怒ってない？」
今度は、首が縦に振られる
その様子に、群青は安心したようだった
「だいぶ、良くなってきたみたいだねﾄｳｶ？」
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