15ノ話 定番の後編

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「カヅキおばさん、そんなこと一言も…シンクだって…」 その事実に、群青は驚いているようだった 大方、時間を掛けなきゃ治らないとでも言われていたんだろう 「お前は、そうでも言わなきゃ納得しないだろ?知ったら知ったで「僕が、対価を払います」とか言い始めるからな。あ、時間ねぇから巻きで行くぞ?」 表情を固くして、群青は黙って俺を見ていた 図星らしい 「で、対価は寿命。しかも10年単位だ、カヅキさんは対チート禁術で少なくない寿命を消費している。だから治療禁術は使えないんだよ」 珍しく真面目な表情をして群青に言う
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