15ノ話 定番の後編

25/32
前へ
/704ページ
次へ
俺がそう声をかけると 「うー…やっぱり、動かしづらいなぁ…」 目に光が戻ったトウカが、ぎこちないながらに群青の手を撫でる 「トウカ…!」 「お兄ちゃん…ただいま?」 照れ笑いを浮かべるトウカを、群青が抱き締めた 「お帰り、トウカ…!!」 こちらから顔は見えないが、群青の声は涙ぐんでいた トウカも若干だが、嬉しそうに微笑んでいる 「暫くはリハビリだな、トウカ」 「そーだねー…てか、そこでめっちゃこっち見てるおばさんに、君はどう説明するつもりなのかな?www」 俺と群青は背後を振り向いて、言葉を無くした
/704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加