偶然と疑惑 #2

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その通りだと思う。 無理って言いたくなくて、 全て引き受けて、いつもパンク寸前だ。 「でないといつか壊れるぞ。 その方が周りは迷惑だろ?」 「うん…」 言い過ぎたと思ったのか、 少し萎れた私の頭を 戸川君が手荒く撫でた。 「でもその健気な頑張りが、 いい所でもあるんだけどな」 髪がぐしゃぐしゃだけど、 何か幸せだ。 目を瞑って、 おとなしくされるがままになる。 「でも体壊す前に、切り捨てられるものはそうしないと。 今日だってフラフラだろ。 しんどい時は無理しないで、 家で寝てろよ」 「でも!」 思わず勢いよく顔を上げた。 無理をしてでも、 戸川君と一緒にいたいの。 …と、なかなか照れて言えない。
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