4552人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
肩越しに、
戸川君が笑ってるのが分かる。
「まずは風呂だな」
「え?」
「一緒でなきゃ駄目なんだろ?」
「いいいいやだ!お風呂だけは」
逃げようとする私を掴んで引き戻しながら、戸川君が楽しそうに言った。
「何で嫌なんだよ」
「見えちゃうじゃない!」
「大丈夫だ。全部知ってるぞ。
意外にケツがでかいとか」
「うわ、もうほんと嫌だ!」
結局散々揉めた末、
私が戸川君に勝てるはずもなく、
初めての一緒のお風呂は完全に
戸川君の独壇場のうちに終わった。
最初のコメントを投稿しよう!