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────漣 礼音 (生徒会会計)視点────
……まさか、総隊長がいるなんてな
テスト期間に入ると、勉強するために仕事ができなくなる
だからこそ、どれだけ仕事が残っているか確認してから勉強した方がいい
テスト期間が終わってからやる仕事の量の確認と、仕事の優先順位を決めなければこれからが辛くなる
そう思って、まずは生徒会室に行ったんだ。そして、親衛隊に任せても大丈夫な書類があったから、届けがてら親衛隊室の様子を見に行った
テスト期間中だから、誰もいないはずと思っていた
しかし、予想は外れ、総隊長がいた
…しかも、仕事をしていた。俺が来たことにも気付かずに
いや、人が来たことには気づいていたみたいだった。書類を置くように言われたからな。
だが、それも無意識のうちに行っているみたいで、誰が来たのかも理解していない。
こんな、テスト期間中で、誰も見ていない、誰にも気付かれないのにも関わらず、仕事をこなす姿に驚くと共に、きっと、総隊長はいつも、こんな感じで頑張ってきたのだろうと思った。
俺はどれだけ総隊長の頑張りを見逃してきたんだろう。
誰も見ていなくても、自分が出来ることをこなす総隊長に強さを感じた。
そして、俺も総隊長みたいに頑張らなければと決意した。
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