迷い込む

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どうやら、向こうも こちらに近付いて来ている様だ。 歩いている廊下の先がT字路になっているのが、確認出来る距離まで来た時に 曲がり角から、ソレは姿を現す。 「あっ!!スイマセン。迷い……」 それだけ言って、絶句した。 ボロボロの衣服に血色の悪い肌。 目は赤黒く、身体中が傷だらけ。 ホラー映画に出てくるゾンビそのモノだ。 「ウソだろ!?ドッキリ?」 キョロキョロと辺りを見渡すが、特に何の変化もない。 その間も ソレは、同じスピードで、近付いて来る。
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