迷い込む

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無意識に目を閉じていた様で、何が起こったのか分からない。 恐る恐る目を開いた。 「こんなザコ相手に 殺られそうになるヤツなんて、戦力にならないって。」 目の前には、上半身と下半身が分かれて、真っ二つになったゾンビ風の女と抜き身の日本刀を肩に担いだ女が立っている。 「えっ!?何が?」 日本刀女に訊ねる。 「気安く話し掛けんな。」 一蹴された。 吐き捨てる様に言うと流れる様な動きで、僕の脇を一瞬で走り抜けると 【ザクッ】 さっきと同じ様な音が聞こえた。
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