迷い込む

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無言で歩く女の後ろを歩いて数分。 どこを どう歩いてきたのか全く分からない。 「着いたぞ。 ボスに会わせてやる。」 日本刀女が、そう言って 突き当たりにあった扉に手を掛けた。 「おいっ、開けてくれ。 観てるんだろ?」 すんなり開くのかと思っていたが、日本刀女が扉の前で独り言を言い始めた。 【カチャッ】 すぐに解錠した様な音がして、日本刀女が中に入っていく。 扉は、女でも身を小さくしないと入れない程に小さい。 僕は、這う様に扉の向こうに入っていった。
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