迷い込む

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「早かったな。 おっ!まだ無事だったのか。 命拾いしたな。」 扉の近くにいた男が、施錠しながら僕に話し掛けてきた。 「はい……あのっ、ここって……」 それだけ言った所で 「さっさと着いてこい。 ボスに会わせると言っただろう。」 日本刀女がイライラした様子で僕を見ている。 待っている。 「さっさと行った方が、いいぞ。 沙織は、その辺のモンスターより、よっぽど化け物だからな。」 と笑いながら、僕の背を軽く押す男。 軽く会釈だけして、日本刀女である沙織に着いていく。
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