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無表情に振り返った沙織は、特に気にする様子は、なかった。
ぶつかった感じは、普通の女の子。
小さくて、細くて、いい匂いがした。
でも確実に今の僕なら、瞬殺だろう。
「ほらっ、あそこにボスがいる。
このコロニーのボスだ。」
鞘に収まっているとは言え、刀で前方の小屋を指し示す沙織。
そのまま歩き出す。
ボスが居ると言う小屋は、周りにある小屋と大差ない。
ただ違うのは、少し大きめの小屋が隣にくっついている。
ボスと呼ばれている位なのだから、皆より大きな建物に住んでいても不思議ではないのに。
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