第三話 『来訪者』

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俺はというと、ドラゴ・ロアで生活している、大体一ヶ月くらいだろう、髪の毛も伸びた、俺は人より髪が伸びやすい、と言うか魔力の影響で身体も強化されてるが、髪の毛の伸びる早さまで強化されているのだ、こればっかりはどうしようもない、この世界ではロングヘアーの男も普通なので俺はのばすことにした、今は肩辺りまで伸びている、手入れはしていないのにやはり癖がなくサラサラだ。 生活する上で、寝泊まりは寝台のあるリリスのベッドでいつも二人で寝ている。 女は嫌いだが、嫌いなのは自己中心的な奴だけだ、リリスみたいな素直な女は嫌いではない、自分が悪いのを認めたわけだしな。 俺の体内時計は正確で五時になると自然と目が覚める。 隣で寝ているリリスを起こさないようにして、俺は巣の外にでる、リリスは住む家を提供してくれるだけの人で、何一つ問題は起こしていない。 自分で食事の確保に行く。 ドラゴ・ロアに住む魔物は凶暴だが味は美味しい。 今日は何を食べるか……。 俺はそう思いながら峡谷を走って移動し、十分で森まで来た。 魔力探知をして、数種類の魔物の中から、猪を見つけた。 「しばらくはワイルドボアの肉だな」 俺はニヤリと笑みを浮かべる。 ワイルドボアは四メートルくらいの猪だ、曲がった牙が四本あり目が3つある、属性は土だ。 土魔法で全長二メートルちょい厚さ十センチの純度の高い鋼でできた片刃の剣を作り出す。 そして素早く近づいて頭を切り落とした、血しぶきが俺にかかるがそんなの浄化魔法を使えば綺麗になるので気にしない。
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